世界有数のビットコイン採掘場の内部を見る-内モンゴルの片田舎 – Bloomberg

世界有数のビットコイン採掘場の内部を見る-内モンゴルの片田舎 – Bloomberg:

このビデオに映っているのがビットコインのシステムを支える現場です。ここでは「マイニング=採掘」と呼ばれる作業を行っています。ビットコインの取引が間違いなく行われいること、行われることを保証する作業とも言えるものです。

ビットコインは、仮想通貨もしくは暗号通貨と呼ばれます。後者の呼び方が正しいかもしれません。より正確な呼び方と言えるでしょう。

ビットコインの大きな特徴は、管理者がいないシステムで成り立っていることです。円でもドルでも我々が知っている通貨は必ず"信頼できる"管理者(日銀とかFRBなど各国の中央銀行ですね)がいます。ところが、ときどきこの”管理者”が信頼を失うことが出てきます。数年まえのヨーロッパでのギリシャの通貨危機の時はキプロス島でそのようなことが起こりました。ビットコインが大いに注目されました。

管理者がいない通貨制度を実現しているのがビットコインです。P2P(Peer-to-Peer)ネットワークと呼ばれる分散ネットワークによって管理がなされています。

管理者がいないので取引(AさんからBさんへお金=ビットコインを送金する=支払うこと)を間違いなく確実に行うことを保証するシステムが必要になります。我々の現実の世界では銀行を介して決済が行われます。三菱なり住友なりのなまえを冠した銀行を信頼してお金を預けており、振込みで相手に支払うことができます。われわれはこれらの銀行(市中銀行は日銀の管理の元にある)が倒産しないし、他者への支払いや他者からの振込の受け取りを間違いなくやってくれると信頼しています。

ビットコインはそのような管理者を認めないシステムですから、このシステムに関わる大量のコンピュータ一台一台が相互に信頼し合うことが必要です。ビットコインの取引はすべてインターネットを介して行われます(念のため)。現金取引もあり電子的な決済もある円やドルの取引とは根本的に異なります。全てが電子的なデータであり具体的なモノ(10,000円札のようなもの)は存在しません。暗号通貨の意味をこの面でも理解できますね。



ビットコインの送金(支払いと受け取り)を確実にするためのしくみの重要な部分にPOW(プルーフ・オブ・ワーク)という作業があります。この作業を行っている現場がこのビデオです。今はマイニングの作業の大半は中国で行われています。

大量のコンピュータを働かせることがその中身です。このために必要なのが膨大な電力なのです。電力料金の安い地域でしかできない仕事なのです。日本などの高い地域ではまったくふかのうです。それと、何万台というコンピュータを動かすので熱を発します。コンピュータを冷却することも重要なので寒い地域が適します。モンゴルとかアイスランドとかですね。

これらの比較的分かりやすい説明がありましたのでここへリンクをはっておきます。時間があれば何度か読んでみてください。



通貨の概念が今、急速に変化を始めています。インターネットがブロックチェーンという技術の誕生と進化により新しい時代に移行し始めています。今の世の中はすべてがインターネット技術によって動いています。そのインターネットが大変貌を始めている。生み出されていることの一つが「通貨の概念が全く変わっていく」ということなのです。10年もすると誰にもこのことが見えてくるでしょう。しかし、なるべく早くに知っておくに越したことはありません。生活の全てが影響を受けるのですから。










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