Zika ウイルス 知ってますか?

 Zika ウイルスという聞き慣れない感染症が中南米で猛威をふるっています。
 妊婦がこのウイルスに感染すると小頭症の赤ちゃんが産まれることが分かって、ブラジルなど数カ国では「2〜3年間くらい妊娠を控えるように」との勧告を政府が出すまでになっています。

 不幸にして妊娠した女性がジカウイルスに感染していることが分かった場合に中絶できることを認めるようにとの世論も強くなっています。中南米の国々はカトリック教徒が多いため、中絶は禁止されています。この中絶問題については、宗教上のことに関わるので難しい問題になっています。

 ブラジルは8月にリオでオリンピックが開催されます。大統領府を初め、国をあげてこのウイルスを媒介する蚊を退治するために動きだしています。軍隊を動員して蚊の繁殖する水たまりなどを無くする動きです。

 アメリカのCDC(アメリカ疾病予防管理センタ)は、妊娠中やその可能性のある女性はジカウイルスが確認されている国には旅行を控えるように声明を出しています。

アメリは人口の70%以上の人が住む地域が夏になればこのウイルスを媒介する蚊が生息できる温度になるので、オバマ大統領は既に警戒宣言をだしています。

今は、中南米が感染地なのですが、今後アジアに広がってくる可能性も十分にあります。この中南米での広がりも大変にスピードが早かったのです昨年の後半以降に感染国が急増してきた経緯があります。


Zika ウイルスとは:
  • ネッタイシマカ(ヤブ蚊の一種)によって媒介される。この蚊はデング熱や横熱病のウイルスを媒介することでも知られている。
  • ジカウイルスは1947年にウガンダで始めて発見されたが、現在はラテンアメリカに広がっている。
  • このウイルスに妊婦が感染すると「小頭症」の子が産まれると科学者は分析している。
  • また、高熱がでたり発疹がでたりの症状をが刺された人にでてくる場合があるが多く人には症状は出ない。治療法はまだ開発されていない(ワクチンなどは未だない)
  • ジカウイルスに感染しないためには、蚊が繁殖する水たまりを無くすことがキーになる。
  • 蚊に刺されないような防御(分厚い衣料を着るなど)も大切である。

  • Zika(ズィカ)ウイルスに感染しても症状は軽い。熱がでるが高熱ではない。関節痛、頭痛、発疹、結膜炎などの症状がでる。(それぞれ耐えられないようなきつさはない)
  • しかし、妊婦が感染すると「小頭症」の子が産まれる可能性がみられる。(感染した妊婦が全員小頭症の子を産むわけでない。正常な子が産まれる場合が圧倒的に多い。小頭症児のことはブラジルで顕著に見られる現象。) Zika ウイルスと小頭症児の関連性は現在WHOやブラジル政府、CDC(アメリカの疾病予防機関)などが研究を行っている。
  • コロンビアでは、ギラン・バレー症候群が増加しておりZikaウイルスとの関連性が疑われている。
    • ギラン・バレー症候群:主に筋肉を動かす運動神経が障害され、四肢に力が入らなくなる病気で、重症の場合中枢神経障害性の呼吸不全を来たす。

小頭症の場合は通常より頭のサイズが小さい


日本での流行の可能性
■媒体蚊は夏になれば日本のほとんどの地域で生息できます。海外との行き来が頻繁な時代なのでジカウイルスが日本に入ってくる可能性は大といえると思います。
・ネッタイシマカやヒトスジシマカが媒体すると言われる蚊です
・ネッタイシマカは熱帯に主に生息。やぶ蚊とも言われています
・ヒトスジシマカは秋田県と岩手県が分布北限となり、それ以南に分布するデング熱の媒介もする。溜まった雨水から発生しやすい