膨らむ宇宙ステーションについて

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BEAM(The Bigelow Expandable Activity Module)=「膨らむベッドルーム(膨張するモジュール)」とでも日本語訳しますか?
このBEAMがISS(国際宇宙ステーション)へ4月16日にドッキングすることに成功いたしました。先日のSpaceX社のロケットの宇宙船「Dragon」に搭載されてISSへ運ばれたものです。
この事によりISSに居住空間を付け加えることができるようになります。ここで居住したり実験したり、はたまた観光旅行客を迎えるスペースとしても役立たせる計画があります。普通は伸縮できないそのままの大きさの部品(モジュール)を宇宙に運んで組み立てます。(今のISSはそのようにしてできています)しかし、このBEAMが成功するとコンパクトな荷物を宇宙に運び、そこで風船のように膨らませることで広い居住施設を作り上げることができます。これから2年ほどかけて宇宙ゴミなどが衝突した時に耐えられるか、極度に低い温度や宇宙からくる放射線に耐えられるかなどのテストを行います。
実際には今回ドッキングしたBEAMは5月中に膨らませてフルサイズになります。

ISSにいる宇宙飛行士が年間に3回〜4回ほどこの膨らんだモジュールに入ってさまざまなテストを行ったり、十分に必要な機能をはたしているなどを検査します。各回数時間を過ごすことを計画しています。 
この約2年のテスト期間が済むとISSから切り離して地球の大気圏へ突入させて安全に燃え尽きさせます。

2030年代には人類を火星に送り込み一定の日数過ごすことを計画しています。(火星までは片道8ヶ月ほどかかります。)これを実現するためには人間が火星への往復日数とたいざい日数の間過ごすために必要な物資が大量です。このときにこそこの膨張するモジュールが重要な役割を果たすと期待されています。

計画されている膨らむモジュール
ロケットでの打ち上げ時はBEAMモジュールは長さ7フィート(2.13m)✕直径8フィート(2.4m)の円筒型でした。これが13フィート(4m)✕直径10フィート(3m)に膨らみます。(なお、今回は初めての実験のため小型になっています。実用段階ではより大きなモジュールになりす。)

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