The Greek debt crisis story in numbers

The Greek debt crisis story in numbers (BBC)

数字で描くギリシャ負債問題分析

1:ギリシャの全負債は、3,560億ドル(43兆円)程度で図の国や機関が債権者。60%はユーロ圏。
EU内ではドイツがダントツで大きく、次にフランスが続いている。
スロベニアやマルタと言った小さな国ではGDPに締める債務の割合が大きいので打撃は大きい。
2:いつ返済時期なのか。
2010年からEUとIMFの二つからトータル2400億ユーロの資金救済を受けてきた。
ギリシャは6月末にIMFへの返済15億ユーロを支払えなかった。デフォルトである。
3:なぜ、こんな混乱に陥ったのか?
専門家によればギリシャの問題はユーロに加わった2001年に遡る(既にこの時ギリシャは持っている資産を超える支出をしている状況にあった。)
ユーロという単一通貨を採用した後、公的支出は急増した。例えば、公的セクターへの賃金は99年から07年の間に50%も増えた(他のユーロ圏の中で最も突出した数字) ギリシャ政府はまた、2004年のオリンピックで大きな負債を背負った。
この年月の歳出超つまり予算赤字の状況はコントロール不能な悪循環に落ちていった。
2008年には世界的金融恐慌が発生し、資金調達コストは急激に高くなり対応不能状態(お手上げ状況)に達してしまった。
負債の支払いが不能になり、ユーロ圏の国々やIMFに支援を要請せざるを得なくなった。この融資に対する返済や財政立て直しへの条件はとりわけギリシャの一般市民へのシワ寄せ(大きな困難)となってのしかかった。
現在のギリシャのGDP比での負債はグラフのとおりヨーロパ内でも突出している。
このことは、ギリシャの一般市民に取って、特に若者の失業率の高さとして結果している。(15-25才では失業率50%)
ECBからの緊急融資の交渉がまとまらない結果、銀行の閉鎖に追い込まれておりATMでの現金の引出しは66ユーロに限られている。
それ以上に恐ろしいことに、ギリシャの銀行は破綻の瀬戸際に今立っている。
4:ギリシャ国民はどう考えているのか?
5日の国民投票では、債権者の要求(緊縮財政)に対し61%がNOを投票した。
5:今後起きることは?
1)交渉決裂でギリシャがユーロ圏から離脱する
2)銀行破綻に至り、ユーロ圏から離脱...もしくはそこで再度の交渉が開始される。
3)EUのリーダー達が交渉に妥協し銀行破綻を避ける。

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