Europe’s Many Economic Disasters

Europe’s Many Economic Disasters
Krugmanのヨーロッパの経済混乱の解説とギリシャ問題の予見
経済危機に陥ったら平価の切り下げが一番の効果があるのだけど、ユーロという単一通貨制度を採用したためそれが出来ず、解決策が見いだせない。結局、力のある国が危機に落ちた国に対して際限の無い緊縮を強いることになる。その国はいつまで経っても回復が出来ず、国民は長く苦しい経済状況に甘んじてゆくことになる。

1980年代にフィンランドは厳しい経済状況に陥った。しかし、大胆な通貨の切り下げで輸出に競争力を取り戻し回復を成し遂げた。しかし、今はユーロに入っているのでそれが出来ない。
経済危機に陥るについては、それぞれの国ごとに原因が異なる。今のフィンランドは負債が問題なのではなく、森林資源(材木)の需要の落ち込みで輸出がダメになったこと、国を支えていたくらいのノキアがダメになったことと製造業の不振などが大きな要因。ギリシャは過大な政府債務、スペインは民間の借金と住宅バブルが原因。
しかし、それらへの対応策は画一的な経済拘束でしか取られていない。

ユーロは既に動いているので「ユーロが失敗と今更言ってみても対策にならない」、やるべきは危機の国々における対応策に多様性や自由度をもっと与えることだ。そして、ヨーロッパのインフレ率を現在の1%以下から最低2%にターゲットを据えることだ。
しかし、ヨーロッパの経済舵取りを担う連中は「緊縮」を金科玉条としているのみでユーロを働かせようとしない。このような政策のもとスペインでは経済回復が見られるとして評価している。しかしこの「ヨーロッパスタイルの成功」が意味しているのは失業率が23%もあり、一人あたりの実質収入は今なお7%も下がったままである。ポルトガルでもこの緊縮を受け入れた結果、当時より6%も貧困になっている。

日曜日のギリシャの国民投票が大きな注目点にある。
もしも"Yes"となればこれは貸し手の要求を受け入れることになる。現ギリシャ政府の政策を拒絶するものであり政権は終わるだろう。ヨーロッパを混乱に陥れた経済官僚たちをより力付け、鼓舞することに結果する。貸し手側は彼らの力や彼らの政策に反対する勢力をより容易に叩き潰すことができるようになる。終わりなき緊縮に挑戦しようとする勢力が叩きのめされることになる。そして、彼らは大量失業率こそが唯一の責任ある具体的行動ととしてより強要することになるだろう。
もしも”no"と投票がなったら?この地上で誰も経験したことのない恐ろしい状況がくる。ギリシャは多分ユーロを離れることになろう。これは短期的には恐ろしい経済破壊状況が到来する。しかし、反面これはギリシャ自身による真の回復のチャンスなのだ。そして、ヨーロッパの自己満エリート達にたいして素晴らしいショック療法を施すことになろう

実際に投票結果が出て時間が進行してみないと分からないことが多いのだけど、”yes"
なら次にはより厳しい緊縮が永遠につづきより大きな災難がギリシャ国民にのしかかりついには”危機の時”が来ることが見通せる。
しかし、"no"の場合は見通しの利かないことがあるが...希望はある。