代未聞の雪害――JR大月駅の120時間




前代未聞の雪害――JR大月駅の120時間【2】


千切られた大学ノートにマジックで書かれた大きな文字が躍る。
<除雪 ありがとうございます!!>
「私たちの宝物です」とJR中央本線大月駅の駅長・松永弘司はその紙を手に取って続けた。「駅員が雪かきをしている最中に列車のなかの女性が、我々に見えるよう窓に掲げてくれていました。みな感激していました。お客さまのご理解、そして行政や地元の方々の協力があったからこそ、我々は、あの120時間を乗り越えることができたんです」。