アメリカでZika感染が急激に広がっている。

現在は冬のためアメリカでのZikaウイルスは、それほど目立たないとおもっていましたが、注目すべきニュースがありました。CDC(アメリカ疾病管理予防センター)の発表資料(金曜日発表)です。


CDCは147名のZika感染者の報告を受けた。このうち107名は旅行をして帰った人で、他の40名はその居住地域で感染した(多くはプエリトリコとか他のアメリカ領土で)人である。
妊娠女性のうち14件の報告は性行為による感染とみられ、CDCを驚かせるものである。
Zikaウイルス感染と「小頭症児」の関連性はまだ正式には確認されていないのだが、科学者はその可能性が今回のデータから非常に強くなってきたと判断している。
もしも、妊娠中であるなら感染地域への旅行を控えること、また感染地域に住む女性は蚊に刺されないように気をつけたり性行為による感染を考えたりすることを専門家は警告している。
Zikaウイルスへの感染の有無を調べることは感染地域から帰って2〜12週間の期間だと可能になった。
現在、CDCによれば世界では34カ国が感染地域とされている。
CDCのこの報告書ではZikaに感染した妊娠女性9名について書いている。別に10名の感染も現在調査中。この感染の9名はプエリトリコ、メキシコ、ハイチ、アメリカ領サモアを含む地域で感染した。
2名は流産、1名はこどもが生まれたが小頭症児、2名は中絶、2名は正常児で誕生、のこり2名は現在妊娠中である。
この数値から言えることは、Zika感染は妊娠女性と妊娠3ヶ月までの胎児にに大きなリスクを発生さている。
妊娠3ヶ月の期間をブラジルで過ごした女性は重症の小頭症児を産んだが、彼女は妊娠7〜8週の時にZika感染の症状を発症した。
もう一人の女性は妊娠3ヶ月の最終期に感染地域へ旅行し熱などがでた。20週のときに胎児の超音波検査で重度の脳障害を見出された。羊水の検査でZika感染が確認され、彼女は中絶した。
3人目の女性は17〜18週の時にZika感染の症状を発したが、健全な子を産むことができた。
蚊だけでなく感染した男性から性行為での感染が見られる。これは、男性が熱を出すなどの症状から回復した後も感染の可能性がある。感染後どのくらいの期間を経過したら安全なのかは今のところまだ判断が出来ない。

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